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ANIMA
– Memorial Service
Year / 2019
家庭などから日々排出される残菜等の食料廃棄物から制作した器。2018年に発表したAnimaプロジェクトを引き続き発展させている。
命を粗末に大量消費している現代。この器で物を口にするとき何を思うか。自然との繋がりを見つめ直す為の器。
素地から全て残菜と漆を混ぜ合わせた物で出来ており、内側には手の跡を少し残してある。漆芸には食品を用いる技法があるが、その食品との関係性を現代の文脈で捉え直した。
器の黒さは漆の酸化や主素材の残菜を炭にしたものに由来するもので黒漆は使用していない。炭にしていない残菜を用いたものも制作しているがその場合色味は黒に近い深い茶色となる。
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Concept, Design, Research and Development, Production: 荒木 宏介
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パオラ・アントネッリ氏 (MoMA建築・デザイン部門シニアキュレーター)ら4名のキュレーションによる第22回ミラノトリエンナーレ 'Broken Nature: Design Takes on Human Survival' 出展作品。その後、ニューヨーク近代美術館(MoMA)の永久所蔵品に選定される。
ロンドンのヴィクトリア・アンド・アルバート博物館(V&A)にて開催された展覧会 'Food: Bigger than the Plate' へも出展。展示品はその後V&Aの永久所蔵品となる。
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Dezeen Awards 2019 Sustainable Designカテゴリーのショートリスト最終6組に選出。