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DESKTOP FOREST

Year / 2018

Client / MCXT (​Material Connexion Tokyo), 住友林業株式会社

Prototype

Desktop Forest はプライウッド製の卓上用パーティション。緩やかにカーブした形状によって自立する。とてもシンプルな所作で、大きな空間の開放感を損なうことなく、必要に応じて大小様々な心理的にプライベートな空間を作り出すことができる。仕事に集中する空間を作ったり、手元のものを少し隠す程度に用いたり、オープンな中にグラデーショナルなプライバシーをもたらすことができる。また、雑多なものを隠して空間をすっきりと見せることにも使用することもできる。

 

活発かつ柔軟なコミュニケーションをもたらすために、最近のオフィスデザインでは、多くの場合オープンな室内構成が取り入れられているが、オープンでありすぎることはある人にとってはすごくストレスに感じられることがある。

 

また、カフェやソファスペースを設けてカジュアルな空間も合わせて作られるようになってきているが、そういった空間を注意して見ていると、木材が多く使われるようになってきていることに気が付いた。

 

働く場所はオフィス以外にも例えばカフェや図書館、自宅であったりとても多様化してきており、どのような働く場面においてもある程度の心理的パーソナルスペースの確保が必要であると感じた。

 

これらのことを背景にこれらの卓上のパーティションと天蓋をデザインした。

どちらのプロトタイプにおいても、出来る限りシンプルな方法で魅力的な木質空間を生み出すことと、オープンな空間の中にたくさんの小さな心地いい居場所をつくり出すことを目指した。

 

木材のもたらす効用を既存の空間に活かそうと思っても、例えば壁や天井や床を木材で覆うには費用がとてもかかるが、これらの提案ではとても効果的に木質空間を作り出すことが可能になる。そして森林資源を有効に活用することで人工林などの環境維持に貢献しながら、働く空間をよりヒューマンなものへと変えることができる。

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村岡 明との協働プロジェクト

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Concept, Design: 荒木 宏介, 村岡 明

Research and Development: 荒木 宏介, 村岡 明, 住友林業株式会社

​Production: 住友林業クレスト

Photography: 成尾 和見 (プロダクト), 荒木 宏介 (展示)

*意匠登録済 (権利所有者: 荒木 宏介, 村岡 明)

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Dezeen Awards 2019及び2020 の Workplace Design カテゴリーにノミネートされる。

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