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BARE SHOOT

Year / 2009

Client / Nike, Inc.

Prototype

南米出身のサッカー選手が世界的なプレイヤーとして活躍することは少なくない。それは幼い頃から裸足で直にボールに触れることでより巧みにボールをコントロールする技術を体得してきたからなのではないかと仮説を立てた。この仮説に基づき、路面が硬く覆われた都市部のような環境でも裸足のような感覚でサッカーの練習ができる靴下のようなトレーニングシューズを提案した。

 

多摩美術大学在学時のナイキとの産学協同プロジェクト。

 

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Concept, Design, Research and Development, Production: 荒木 宏介

Photography: 荒木 宏介

伸縮性と耐久性に優れた素材でできており靴下のように密着するように履くことができる。一般的なトレーニングシューズよりも薄く作られたソールによってボールへ触れる感覚はよりダイレクトに伝わってくる。これによってボールをコントロールする際に足のどの部分を使っているのかより意識しやすくなる。
裸足でサッカーをしたり、使用されて傷んだシューズなどをリサーチすることで、足のどこのエリアをより保護するべきか導き出だし、そのエリアは少し厚めに、一方で繊細な感覚が必要な部分は薄手に作るよう想定した。
足全体を包み込むような形状によって、スムーズなボールコントロールを可能にしている。全体的に施された斜めの溝はプレー時のグリップを増すためだけではなく、プレーヤーの足によりフィットするように意図されている。ソールの裏から甲の部分にまでパターンを連続させることで、視覚的にも一体的な形状を強調している。
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