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COPYRIGHT OF LIFE

Year / 2022

一般での議論も不十分な中、まもなく日本でもゲノム編集された食材の流通が始まろうとしている。人類の存続や欲求の為に生命を意のままに書き換えること、そしてそれが自然へ紛れ込んでしまうかもしれない可能性に不気味さを覚えずにはいられない。

 

海外ではすでにゲノム編集を自宅でDIYのように楽しむ一般層も多数存在しており、技術革新により生命のコードに手を加えることがとても身近な行為となりつつある。意図を明確にかつ容易に反映させられるようになり、人類の生命改変熱は今後ますます加速していくと予想される。複雑に絡み合った関係性の上に成り立つ生態系への影響を解読できないままに次々と実践され、自然と交わってしまった時自然のシステムが適応する間も無く、そのバランスが連鎖的かつ不可逆的に変化を強いられる事態を引き起こしかねない。

 

自然に人格権に類するものを認める文化も世界にはある。「自然格権」というものがあるとして、人間は承諾を得ることなくいたずらにイメージを借用、都合のいいように改変し消費している。

 

この作品には商用利用も許諾するコピーライトフリーの写真を無償提供するサイトからダウンロードした画像を用いている。そのプリントを再び読み込む際に操作することで歪んだ像を作り、人の手によって翻弄され歪められている生命の姿を写し出した。思いのままに編集するという絵空事のようで現実として起こっている空前のレベルでの生命への介入に対する警鐘としてのイメージ。

 

量産型社会を追求してきた経験から、過度の効率性や経済性を求めた先に環境へ甚大な影響を及ぼす恐れがあることを学んだはずだが、また新たな分野において同じ道へと足を踏み入れてしまったのではないかと感じざるを得ない。人間のそのわがままな行いの危うさを提示したい。

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​Concept, Design, Research and Development, Production: 荒木宏介

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